雑誌から考える「ちょうどいい大人のおしゃれ」 後編

40代手前の私が、「大人のおしゃれ」について研究を進めるこのコラム。10月は、「読書の秋」ということで、ファッション雑誌を通して大人のおしゃれを掘り下げています。

前回の記事で「ファッション=自分の人生を現すもの」でもある、 という仮説を立てた私。

ファッション誌に載っていた憧れのブランドをそのまま買う…みたいなことをしていた時期もありましたが、今は全くそういうことをしなくなりました。雑誌を見るのは楽しいけれど、「人生を表現する」となると・・・いまいち、どうやって自分に生かせるかが分からなくなってしまったのです。

小森さんは、雑誌をファッションの参考にする事はありますか?

今回読んだ中では普通のファッションなのに、ヘアメイク・小物にも気をつかって全体的にバランスよくまとまったスタイルを参考にしたいと思いました。

なるほど。おしゃれはやっぱりバランスが大切なのですね。

そのバランス力をアップするために、雑誌はどういう風に役にたちますか? いくら、すてきなファッションをまねしようとしても髪型や体型が自分とかけ離れていたら… ちぐはぐしてしまいますよね?

たたしかに自分とかけ離れたモデルさんのファッションは、まねしたとしても満足度は高くないかもしれないですね。

もし、雑誌をお手本にするとしたら小物・ヘアメイク・姿勢をおすすめします。いずれもバランスの良いスタイルに欠かせないし、努力は必要だがセンスアップにつながりやすい。パラパラながめるだけでもセンスは磨かれます。

「こんなの真似できんわっ!」っていうハイブランドばっかり載っているファッション誌って、ぜんぜんファッションの参考にならないって思っていたのですが、読むだけでセンスは磨かれるなら嬉しいかも。

気になるアイテムを具体的に見ていくのもいいと思います。 例えば、「おしゃれな靴下」や「スタンダードなコート」を探そう。そんな課題があったとしたら言語化してから表紙を開く。ほしい情報は 共振するように入ってきやすくなるので良かったら試してみてください。

確かに!「言葉」で意識をして読むと、入ってくるものが全然変わりますよね。その感覚は、なんとなくわかる気がします。

雑誌は最先端のファッションも、旬のコーディネイトも、未知のライフスタイルだって知ることができます。上手くつきあえば私たちのおしゃれをグッと成長させてくれる、頼もしい友人のようなものかもしれません。

たしかに!雑誌はファッションだけではなく、いろんな話題を持ってますよね。SNS時代になって、雑誌からちょっと遠ざかっていましたが、雑誌だからこそ得られる情報もありますね。参考にします。

雑誌との付き合い方が、チョットわかってきた私。
雑誌をめくって、さっそく取り入れてみようと思います♪

まだまだ大人のおしゃれ修行は続きます。

(つづく)

“ちょうといい”大人のおしゃれは、毎月、10日・20日の2回更新でお届けします。
次の更新は11/10の予定です。お楽しみに!

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