日々は2006年に生まれた大人の日常服です。どんな服なのかというと、体がきれいに見えることに注目した「ありそうでなかった」つくりの服。新しい技術と探究心で作る日々を通じて大人の女性にに、自分らしさを身に纏う喜びを感じてほしいと思っています。
日々が生まれた背景
日々が生まれた当時、ナチュラルスタイルが注目をあつめていました。肩の力がぬけたファッションは、素敵なライフスタイルとともに浸透していったのですが、まもなく大人世代にはサイズが合わない、素材、着心地が物足りないといった問題点も見えてきました。そこで、服づくりのプロセスを見直して生まれたのが日々でした。
いつものシャツ
日々の服づくりで最初に取り組んだのは大人のシャツですが、体型が変化した大人に似合う1枚に仕上げるには高いハードルがありました。シルエット原型(元型)作りからはじめ、縫ってみて考察。そしてパターンをひき直し、また縫って考える。そんな実験のような3年間を送り、ようやく納得できるパターンができあがったのです。
もう一つ悩んだのが素材選びでしたが、肌触りが良くて自然な光沢、そして透けにくい上質な「高密度リネン」との出会いがあったからこそ、大人のための「いつものシャツ」は完成したのです。
大人の仕様
デザインというか素敵な絵を描ける人はたくさんいますが、人が袖を通して完成するフォルムや美しいスタイルは、経験を積んだ人の感性や技の集合体がうまく働いて、ようやく生まれるのではないかと思っています。
布
触れたときの肌ざわりや見た目、しぐさや所作と相まって美しい布とはどんな布だろう。着た時の動きはどのような落ち感がきれいだろうかということを、経験豊富な職人と言葉を交わしながら魅力的な布を形にします。
パターン
私も実際に手を動かしながら制作するのが、体の見え方をきめるパターン(型紙)です。思いがつまっているだけに伝えたいことは山ほどあるのですが、その中で最も大切にしているのが自然な体型変化「エイジングサイズ」。年齢による変化をその人らしい魅力につなげることがパターンの大切な役割です。
エイジングサイズとは
ファッションを楽しんできた世代のニーズによって、既製服の着心地に違和感を感じる大人の女性がふえてきました。サイズが合わなくなってサイズアップした服を試すも、体にしっくりこないというお悩みがその一つです。
どうしてしっくりこないのかというと、一般的なサイズアップは体全体が大きくなっているから。
日々は、この問題を「エイジングサイズ」を組み入れた大人のパターンで解決してきました。きゃしゃな手首やすっと伸びた背中は、いくつになっても美しく見せることができます。些細なことですがそのこだわりが、ほかの服とのちがいで「日々」が大人の女性に喜ばれる理由です。
小森縫製 代表 小森真寿美
- 出身地 広島県
- 夫の転勤で神奈川県に移動
- プレタポルテの縫製工場勤務を経て独立
- 現在の課題はパワフルな孫に負けない体力づくり
3人娘を育てながらパターンを学び、憧れだった服づくりをはじめました。自分自身の体型変化に気がついた頃から、パターンづくりに興味が深まってゆき、何年もかかってエイジングサイズをクリアする大人のパターンを完成させました。自然な体の変化に対しては、まだ根強いマイナスイメージがあります。改善すべきテーマとして語られることも少なくありません。
でも、「日々」の服を着たあなたには過去の話。窓ガラスのむこうで吹く風の音のようなものかもしれません。鏡に映る笑顔を見つけたら、もう一つ”自分流”おしゃれの扉を開いてみませんか。
会社概要
小森縫製有限会社
〒231-0868 神奈川県横浜市中区石川町1丁目4−4
https://hibi-komorihousei.com/
info@hibi-komorihousei.com
2006 年 4 月
小森真寿美
045-323-9878
オリジナルブランド“日々”、通販、ODMの企画・製造・卸し
沿革
小森縫製設立
オリジナルブランド販売開始
小森縫製有限会社設立
おとなの日常服「日々」販売開始
「日々」を商標登録する
“エイジングサイズ”を商標登録する
アトリエを横浜に移転