雑誌から考える「ちょうどいい大人のおしゃれ」　前編

40代手前の私が、「大人のおしゃれ」について研究を進めるこのコラム。10月は、「読書の秋」ということで、ファッション雑誌を通して大人のおしゃれを掘り下げていこうと思います。

もともと私は、雑誌が大好き！ でも、最近は書店で雑誌を購入することは随分減ってしまったように思います。欲しい情報は、ネット記事やSNSから手に入るからです。

でも、今回敢えて5冊の課題図書を設け、小森さんと一緒に読んでみることにしました。
雑誌名を伏せるため、それぞれの雑誌が一般的に何系と言われているかを調べてみたところ以下のようなカテゴリー分けをされていることがわかりました。

モード系雑誌（20〜50代） V
カジュアルモード系（20〜30代）F
ナチュラル・リラックス系雑誌（30〜40代）N
ナチュラル・リラックス系雑誌（50〜60代）O
ライフスタイル誌（50〜60代）K

※（ 　）内の数字はターゲット層

昔は、異性を意識したモテ系ファッション雑誌を「赤文字系」、個性的で「自分らしくあること」を追求したファッション誌を「青文字系」と言ったりもしましたが、最近ではそれがさらに細分化されているようです。

自分で名乗るのはいいけれど、人に決めつけられている感じが嫌なのかなぁ。「私、違う面もあるのに！？」みたいな・・・。。

読んでみての個人的な感想

こんなに雑誌をまとめて買ったのは久しぶり。1冊ずつ読んでみた、超個人的な感想をここに記します。

モード系雑誌（20〜50代） V
よく美容室に置いてある雑誌で、美容室に行った際には楽しく読ませてもらっていました！ただ・・・実用性はゼロだと思います。洋服のデザインや価格帯が自分の暮らしとはかけ離れていて、ぜんぜん参考にはならないけれど、雑誌のメッセージ性が感じられていて面白かった。

カジュアルモード系（20〜30代）F
個人的には、この雑誌が一番好み。外国人モデルをつかっているけれど、洋服はすべて手が届きそうなちょうどよい価格帯。流行りというより、ベーシックを愛している感じ。正統派カジュアル。

ナチュラル・リラックス系雑誌（30〜40代）N
ファッションモデルというより、とある業界のおしゃれさんのファッションや生き方を紹介している感じ。読みものとして楽しかったけれど、登場する服や人物がみんな一緒に見えてしまった・・・。

ナチュラル・リラックス系雑誌（50〜60代）O
Nの姉妹雑誌。こちらもファッションモデルではなく、一般の人やとある業界のおしゃれさんのファッションを紹介。ファッションを通じて、その人の生き方を感じるための雑誌だと思った。Nよりも年齢を重ねた人たちが出てきて、人としてのリアリティを感じた。（シワとか体型から？）

ライフスタイル誌（50〜60代）K
ターゲットの年齢層はOと一緒だけれど、こちらの方が個性的なモデルが多かったように思った。自分のファッションの参考にはならないけれど、なんだかカッコいい大人がたくさん登場している印象で、見ていてスカっとした。

5誌全部を読んで感じたのは・・・

改めて、ファッションとは、その人の一部であり、人生を現すものなのだ・・・と感じたのです。

その理由は・・・大人のファッション誌は、モデルとなっている人のビジュアル面での「ファッション」だけではなく、必ずその人のバックグラウンドやライフスタイルを伝えるような記述があるように思えたからでしょうか。

若い・きれい・細い・センスがある。

とかではない、その人の生きてきた経験を含んでのおしゃれである・・そんな風に感じたのです。

ファッション＝自分の人生を現すもの と仮定すると、とたんにファッションがかなり重要なものに思てきました（笑）

ますます、ファッションをどうやって選んでいけばいいのか迷子になっちゃいそう。

雑誌は見るのは楽しいけれど、いまいち、どうやって自分に生かしていけばよいのかが分からなかったのです。

というわけで、

小森さんにも、私が読んだものと同じ雑誌を読んでいただき、雑誌をファッションや人生に生かす方法を一緒に考えていただくことにしました。

次回の記事では、小森さんにアドバイスをいただきながら、雑誌から読み解く「ちょうどいい大人のおしゃれ」について考えます。お楽しみに！

“ちょうといい”大人のおしゃれは、毎月、10日・20日の2回更新でお届けします。
次の更新は10/10の予定です。お楽しみに！

PS
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