「リネンケーブル編み;ベスト」
リネン100%
こちらの編み地は先染糸2色を撚って、一本の糸にして編んであります。本体は繊細なケーブル編み。前立てと裾はリブ編みをアレンジした、一一裏総針り(いちいちうらそうばり)という特殊な技法です。
なんだか難しい専門用語ですが、簡単に言うと、伸縮性のないリブ編みです。型崩れを防ぐために、編み始めの数段は糸本数を増やすなど、細部にわたるこだわりが安心の羽織りベストです。
<基本のお洗濯方法+ちょっとしたコツ>
リネン素材は毛羽立ちによる、光沢感の減少が気になることがあります。擦れに注意してお手入れをおこないましょう。
1.洗い前
念のため寸法を計ります。これはあとで形を整える際の目安になりますから、つぎのように確認しやすい部位を選んでください。
着丈・・・後中心から裾まで
身幅・・・後ろ身ごろ袖口底、脇から脇まで
2.洗い
繊細な編み地です。手洗いでお願いします。
洗濯液は30℃以下のぬるま湯。
中性洗剤をお使いください。
3.脱水
干しの工程で伸ばしたいので、手絞り+タオルドライ をおすすめします。洗濯機の場合は、脱水1分設定で強く回りはじめて10秒以内に止めてください。
*水が垂れる状態でも大丈夫です。
4.干す
厚みのあるスーツ用ハンガーにかけて干します。
*1で計った寸法を目安にお好みの寸法に伸ばして調整ください。
6.仕上げ
本体は横方向に優しく伸ばして、編み地をリラックスさせます。
前立て、裾のリブ編み部分はスチームアイロンで整えて、
仕上げましょう。(軽く伸ばしながら行うのがポイントです)
<洗ってみての感想>
特徴のある編み地のせいか、洗剤液に浸した瞬間 “キュッ” と詰まる感じがありました。また、編み物といえば “平干し” のイメージですが、縮んだ状態で仕上がるため”ハンガー干し” をおすすめします。
企画member:小西 希